いろは一族 永久と刹那の輪舞

「俺の屍を越えてゆけ」のプレイ記です。

いろは一族 永久と刹那の輪舞

1019年8月~1021年7月 いろは保乃

1019年8月~1021年7月 いろは保乃

逝去回です。

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ニコラ様の逝去回を書いたときにも思いましたが、ニコラ様と保乃さんの2人って今のいろは一族を作り上げた要的なキャラクターなんですよね。
山越えこそ出来なかったものの、後に生きる一族に対して色んな意味で良くも悪くも傷跡を残していった子たちだと思っています。

それでは振り返っていきましょう。

 

振り返り

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・1才11か月

誰よりも長生きしてくれた保乃さん。
彼女が一族の誰よりもこうして生に執着する様子がね、嬉しくもあり愛おしくもありますね……。

 

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・1019年8月

お父さんは比呂くん、お母さんは二つ扇ノ前様です。

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保乃さんと似てるよね〜〜〜!!!って思っちゃう。
二つ扇ノ前様の交神セリフでもあるように、まさに燃え上がるかのように生まれてきた女の子でした。

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何度でも言うぞ、なんだその心火はwww

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来訪直後の第一声は「当主になりたい」だったのも印象的でした。
結局その夢を叶えることは出来なかったんですが、それを含め保乃さんの人生なんだと思っています。

 

・1019年9月

お父さんの比呂くんと一緒に訓練月。
裏では波瑠ニコラ組がツッコミ不在の討伐に行ってました。
やっぱり親子訓練とか親子討伐は取り入れたいよね。長く生きられない一族だからこそ、特に。

 

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・1019年10月

保乃さん初陣月。

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読み返してみたら、初っ端から心火がブーストかまして笑いました。ブレなさすぎるwww

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稲荷ノ狐次郎戦で比呂くんの体力を保乃さんがフォローしているんですよね。
今思うと結構珍しい図だなぁ、って。保乃さんの回復進言ってあまりスクショに残っていないから。

 

・1019年11月

大江山に挑んだ月・その1。

雑魚敵に集中狙いされてギリギリの体力で持ち堪えてくれた保乃さん。

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(今ではとても怖くて出来ないですが)残り体力16で前列に出て大将を殴っているんですよね、この子。
一歩間違えていたら戦死していたかもしれないこの状況で、それすらを感じさせない戦い方はまさにいろは保乃らしさが出ていたようにも思えます。

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この時に描いた挿絵も保乃さんらしさが出ててすごく良いね。

 

・1019年12月

大江山に挑んだ月・その2。

当初は嫌々ながらニコラ様に武人をかけていたんだよなぁ……。
ニコラ様に武人をかける役目は保乃さんの特権みたいなところがあったね。多分一族の誰よりもニコラ様に武人をかけていたんじゃないかな。

 

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・1020年2月

ここで父親である比呂くんの健康度が下がるんですよね……。
保乃さんにとって初めて誰かが死ぬ出来事って、実は父である比呂くんだったんだ…………。
比呂くんって弱音とか吐かなそうだから、そういうのが今の保乃さんを作り上げた原因の1つなんじゃないかな。
保乃さんの強さは、言い変えれば比呂くんが本来持っていた強さでもある。そんな気がします。

 

・1020年3月

本格的にニコ保乃らしさが出てきたと思った月

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普通の火で槍の指南書編成に2度当たるニコラ様の幸運と、

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それをバックアップする保乃さんの図は何度見ても良いですね。
最高かな?

 

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・1020年5月
・1020年6月/7月

この期間はひたすらに中ボス戦のターンでした。

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ニコラ様の逝去回でも書きましたが、この頃の一族はただひたすらに目の前の出来事に対してわちゃわちゃしているんですよ。
この雰囲気、今は絶対に味わえないからこそすごく好きだなぁ。
キャラクターも一人一人きちんと立っているし。

 

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・1020年8月

ニコ保乃が"""""先陣を切って"""""心水を無くしています。

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ニコ保乃心火マッハ事件。
別名:心水0~選考試合ver.~の最初の犯人はこいつらでした事件www
だから!!!選考試合は!!!心水を無くす場所では!!!ないんだってば!!!www(でも、今後も心水を無くすなら選考試合の場でお願いしたい。ネタとして最高に面白いからw)

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そして止まらないニコ保乃の快進撃

 

>強くなるために優しさを捨てたニコラ様。
>だけどそれは、きっと、この先何がなんでも強くなりたいという心の表れでもあったんじゃないかと今になって思います。
>……でも、もしかしたら本当はニコラ様は内心焦っていたのかもしれない。
———「1019年5月~1020年12月 いろはニコラ」より引用。

 

逆を言えば、今後保乃さんの心水はこれが通常運転になるので、同じ心水低成長でもニコラ様とは対極の位置にいたんじゃないかな。
ニコ保乃として見たらこの選考試合は快進撃だったけれど、
保乃さん以外の誰かが一時の感情で心水を無くしてしまうこと自体が一族にとって最初の齟齬だったのかもしれないね。

 

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・1020年9月

保乃さんの交神月。
今まではひたすらに突き進むだけだった保乃さんが"""今現在の保乃さん"""へなるための、小さなキッカケだったんだと思います。

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交神相手の三ツ星凶太さん
保乃さんとすごくお似合いの神様。
三ツ星さんの交神セリフも前を向いていてそれも本当に良かったな、と。
保乃さんが全力でここまで頑張れたのも、三ツ星さんのこの交神セリフがあったからこそ。
本当にありがとうございます。
そして、やべー奴とか言ってすみませんでしたw

 

・1020年10月

保乃さんが敵をバッサバッサ薙ぎ倒すスクショが目立つ月。

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この辺りから戦力としても十分なくらい強くなっているんですよね、保乃さんは。
今月末にニコラ様の健康度が下がるとは露知らずに。

 

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・1020年11月

大江山に挑んだ月・その3。

一族にとって二度目の齟齬
ニコラ様が保乃さんや布都様に対して自身の健康度について少しでも話していたらこんな事にはならなかったんじゃないかな、ってやっぱり思っちゃう。

そして、保乃さんが今現在の保乃さんになるための二度目のキッカケ

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ニコラ様に対しての鏡進言です。
今まで一切合切鏡を向けてこなかった彼女が、ニコラ様の健康度が下がったこのタイミングで鏡進言をするのにすごく意味があると思っていて。
正直、この時点ではニコラ様より布都様の方が強かった説もあるんですよ。でも保乃さんはあえてニコラ様に鏡を向けた
やっぱりこれって、彼を初めて当主として認めた瞬間なんだよな……って思っちゃうんだよね。二コラ様の背景がどうであれ……。

 

・1020年11月 幕間

保乃さんを語る上でこの幕間は大切な出来事なので、こちらも併せて語らせてください。

ずっと前を向いていた保乃さんがニコラ様の意志に流されるかのように"""ほんの一瞬だけ"""下を向いてしまった幕間。

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二コラ様の意志に流されず保乃さんの意志を押し通す、ってプロットも正直考えていました。
…………………………だけど。
保乃さんの鏡進言を…………見てしまったら、ね。それは違うんじゃないかな、と。

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この幕間のラストで布都様が生きることを諦めて欲しくない一心から2人を救いあげるような形で描きましたが、この段階で保乃さんは次世代の当主を彼に任せようと決心したのかもしれません。
彼女は誰よりも当主になりたいと願っていたはずなのに。

 

・1020年12月

大江山に挑んだ月・その4。

保乃さんにとってラストチャレンジ。
だけど現実は残酷で。
強いと思っていた一族は本当は強くなんかなくて、それを再び体感する月でした。(その割には前半結構わちゃわちゃしていたけどねw)

月末の、布都へき瑠と保乃さんのやり取り。
これが、保乃さんが今現在の保乃さんになるための三度目のキッカケ
山越えが出来なかったからこそ、当主になれないと理解していたからこそ、彼女は次に何をすればいいかがここでハッキリと明確になった瞬間だと思っています。

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自分やニコラ様と同じ道を辿らないために、次世代を正しい道へと軌道修正させる。
これが、保乃さんの残された命の使い道だったんです。

 

・1021年1月

だから、へき瑠タソの唐突な交神も真っ先に保乃さんが肯定したんだと思います。布都様は否定したと思うけれど。
へき瑠タソにとって保乃さんの肯定は心強かったんじゃないかな。

 

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・1021年2月/幕間

初めて大ボスに挑んだ月。

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相変わらず自分の身を顧みないで突撃する癖は治っていないみたいw
そんなところも保乃さんらしくて安心しちゃうね。そんなところが好きだよ。

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幕間では一族を正しい道へと導くために、優しい布都様とへき瑠タソのために、自分の気持ちをさらけ出した保乃さん。
この幕間の時点で完全に今現在の保乃さんらしさが出ていますね。
そして、気付けば年長者……なんだよな……。
長くは続かない命……時間だからこそ、自分の気持ちをストレートに伝えられるようになったんだと思っています。
これは彼女が成長した証。
一族の成長は目を離しても離さなくてもあっという間……なんだね。

 

・1021年3月

二度目の選考試合回。

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だからwww
選考試合でwww
心水を捨てるんじゃないwwwww
母娘揃ってこれだからなぁ……。
でも、これが保乃さんと千代乃っちなりのコミュニケーションなのかもしれない。
子は親の姿を見て育つからね。
千代乃っちも一族にとって先陣を、そして啖呵を切ってくれる子になるって信じてるよ。比呂くんの強い心を、保乃さんが受け継いだように。

 

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・1021年4月

強いと思っていた保乃さんの現実を知る月です。

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次世代との力の差の壁がね、やっぱりあったんだな……って。
本人は大江山で力の無さを体感しているとはいえ、保乃さんの性格を考えるとやっぱりツラいよなぁ。
月末ではそんなことを言っている場合ではなくなってしまいましたが。

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そう、保乃さんの健康度低下の合図です。

 

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1021年5月/6月

いろは保乃を語る上で外せない出来事って何点かあって、
1つが普段の心火の高さ。
1つが1020年11月の大江山での鏡進言。
そしてもう1つが、

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この月と翌月に行った討伐続行です。

プレイ記にも書きましたが、保乃さんの声がね、聞こえたんですよ。
泣きそうになっちゃうよね、こんなの……本当に…………。でも聞こえてしまったからにはさ、進むしかなくて。

きっとこの選択は、1020年11月……もしくは12月に保乃さん本人がしたかった行動だったのかもしれません。

そして、1021年の大江山へ挑む一族に対して、選択肢の1つを今この場で示したかったのかもしれません。
今までのいろは一族では、月末になったらお約束のように即帰還していました。
だってそれが正しい行動だと誰もが思っていたから。
だけど、今年の大江山ではもしかしたら討伐続行をせざるを得ないタイミングがくるかもしれない
そんなもしもの未来に備えて。
そして過去の自分自身を乗り越えるために。
だからこそ布都様に発破をかけたんだと思うんです。半ば強制的に。

健康度が下がった状態での討伐続行って生半可な覚悟では行えないし、ましてや自分から進んで提案すら出さないと思うんですよね。

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実際に保乃さんが足でまといのシーンは多かったように感じます。
それでも、彼女は最後の瞬間まで頑張ってくれました
そんな所を含め、いろは保乃という人物は本当に強く育ってくれたな……と思わざるを得ません。本当にありがとう。

 

振り返ってみて

最初にも書きましたが、いろは保乃という人物は今のいろは一族を作り上げたキーキャラクターと言っても過言ではないと思っています。
そんな彼女が抜けた一族で……布都様・へき瑠タソ・千代乃っち・利央様の4人で大江山に向かわなければいけない
不安がない、と言ったら嘘になってしまうけれど。
本当に山越えを出来るのか、と聞かれたら自信を持ってはいと答えられないけれど。
そんなことを言っていたら保乃さんに怒られちゃうかな。

 

遺言

当主を夢見て、心火を燃やし、前を向いて、最後まで一族を引っ張ってくれた保乃さんの遺言。

 

 

 

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あまりにも。
そう……これはあまりにも。
いろは保乃という一人の人間にとても合っている言葉だな……と。

 

 

 

心火を燃やし続けたことも。

ニコラ様と一緒に無双した日々も。

一族を必死に引っ張った出来事も。


そして、討伐続行の道を進んだことも。


これらの行動は言ってしまえば全て彼女の自己満足だった。
だけど、彼女は全力で全速で、そして常に一生懸命でもあった。
これは決して誰もが出来る行動ではないよ。

 

いろは保乃の人生に拍手と賛辞の言葉を送りたい、プレイヤーは改めてそう思います。
保乃さん、今まで本当にありがとうございました。

 

「ほめてやってください」のセリフ。
これは現一族に向けてではなく、比呂くんや波瑠チャソ、そしてニコラ様に向かって……天国への一族に向けて言っている気がするんです。
これはプレイヤーの妄想なんですが、一族が眠るお墓の前でぽつりと呟いた言葉なんじゃないかな。
もうすぐそっちに向かうから、次に会った際には私のことを褒めてやってね、的なニュアンスで。

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伊吹くんの遺言も"""ほめる"""がキーワードだったけれど、保乃さんの遺言の中にも"""ほめる"""が出てくるなんてちょっと運命みたいだね。

 

最後に

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保乃さんは最期の瞬間まで立派だったね。

これにて、いろは保乃という人生の幕が閉じます。
本当にありがとうございました。
ゆっくりお休みください。
保乃さんに出会えて本当に嬉しかったよ。

そして、今年こそ絶対に山越えします。
ニコラ様と保乃さんの想いを無駄になんてさせない。

 

 

 

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保乃さんは当主になれなかったけれど、彼女は現いろは一族のもう一人の当主だったと思います。